道ばたの雑草・野草(25) たくましい花
季節の移り変りとともに、新しい草花を見つけるのが楽しい。踏み
つけられたり、刈り取られたりしても花期がくれば咲く。自然に感謝!
(千ケ峰(標高1005m)登山三谷コースにて・10月に撮影)

センブリ(トウヤク) リンドウ科
花期8〜11月/高さ10〜20cm 越年草。茎は四角形で枝を分け、紫色をおびる。
枝先や葉のわきに紫条のある白色花をつけ、花冠は4〜5深裂する。
古くから胃腸薬として使用されてきた薬草で、袋に入れて湯の中で振る。
名前の由来はこの草を干して乾燥したものを煎じ、千回振り出しても苦いことから。


コガネキク(ミヤマアキノキリンソウ) キク科
花期 7〜9月/高さ15〜30cm 多年草。頭花は茎の先に枝を分けて複数つく。
生育地は高山高原の草地。名前の由来は、鮮やかな黄色い花を黄金(こがね)に見立てたもの。


ヤクシソウ キク科
花期 9〜11月/高さ30〜100cm 越年草。茎は赤紫色を帯びることが多く、よく分岐する。
枝先や上部の葉のわきに径約1.5cmの黄色い頭花をつける。花は終わると下向きになる。名前の由来は不明。薬師草。


コウヤボウキ キク科
花期 9〜10月/高さ60〜100cm 白い花だが、雄しべの花糸が紅紫色をおび、全体に淡紅色に見える。
草本状の低い木で枝は細く、1年枝の枝先に花をつける。1年枝には卵形の葉が互生し、2年枝にはやや細長い葉が束生する。
名前の由来は、昔、高野山で落葉期の枝を集めてほうきにしたため。

リンドウ リンドウ科
花期 9〜11月/高さ20〜100cm 山野に生える多年草。
茎は直立または斜上して、茎先や上部の葉のわきに長さ4〜5cmの紫色の鐘形花をつける。花冠は先が5裂し、裂片間にはさらに副片がある。
根は胆のように苦く健胃剤などの薬用となり、漢方で竜胆と呼ばれる。名前の由来は、漢方の名前から転じたもの。
