道ばたの雑草・野草(2) たくましい花
あぜ道に目をやると、たくましく生きている雑草を発見しました。(3月撮影)

ナズナ アブラナ科
花期 1−4月/高さ20〜50cm 越年草。花は小さい十字花、果実は平たい3角形。昔はワラ屋根に生え、手を抜くと良く茂り、貧乏の象徴とされた。春の七草のひとつで、古くから食用にされてきた。別名ペンペン草。ペンペン草は果実の形が三味線のバチに似、その擬音からついた。


トウダイグサ トウザイグサ科
花期 3−4月/高さ20〜30cm 越年草または1年草。茎の上部に葉が輪生しこれから5本に枝を出し、総苞葉に抱かれた小さなつぼみ形の花序をつける。トウザイグサは総苞葉や花序の部分が黄緑色で、そのあたりが花のように見える。トウダイグサ属に属するものはすべて有毒。名前は、昔油を入れて明かりをともした灯火の台に似ているため。


フキノトウ キク科
花期 3−5月 フキノトウというのは、植物の呼び名ではなく、よく食用にしているフキの花茎のことだけをさして、一般に呼ぶときに使う言葉であるから、学問的には、ふつう食用にしている葉を含めて、ただフキといえばそれでよい。名前の由来は、用便の際の「拭き葉」からという説がある。


スギナ トクサ科
花期 3−4月 スギナはシダ植物で胞子で繁殖し、花をつける種子植物とは別のグループ。ツクシは胞子をつくる茎で、スギナと同じ地下茎からでる。ツクシの穂は花ではないが、繁殖のための胞子はここでつくられる。ツクシはスギナの胞子をつけた茎。


ツルニチニチソウ キョウチクトウ科ビンカ属
花期 3−5月 常緑でほふく性(つる状)の強い植物で、グランドカバーとして利用されることが多い。葉は光沢のある深い緑色。属名のビンカはラテン語で結ぶという意味で、花輪をつくるときつる状の茎を用いたことによる。
