道ばたの雑草・野草(3)   たくましい花     

         あぜ道に目をやると、たくましく生きている雑草を発見しました。(3月撮影)

           カラスノエンドウ  マメ科

花期 4−6月/高さ50〜90cm  越年草。茎は四角柱状で群がってたち、葉は3〜7対の羽状複葉で先はまきひげになる。蝶形花が葉のわきに1〜2個つく。名は野に生えるエンドウで、実が黒く熟することをカラスに見立てたものといわれる。

                       

          カキドオシ(カントリソウ)  シソ科

 花期 4−5月/高さ10〜20cm  多年草。茎は根ぎわで分枝して立つが、枝がつる状にのびて地表をはい、節から根をおろして繁殖する。葉は対生し、柄のある腎円形。葉のわきに紅紫色の唇形花をつける。昔から民間薬として用いられ、別名は子供の癇(かん)を静める働きに由来。カキドオシの名前は、垣根を通り抜けるぐらい生育旺盛な草ということから名づけられた。

      

           ノボロギク  キク科

 花期 1年中/高さ10〜30cm 越年草または1年草。茎は赤紫色をおび、中空でやわらかく、良く分枝する。葉はふぞろいに切れこむ。頭花は黄色でふつうは管状花だけ。繁殖力が強く、人家近くで、群落をつくり、畑の雑草ともなっている。名前の由来は、野に生えるボロギク(サワギクの別名)の意味。

         

           スズメノヤリ  イグサ科

 花期 4〜5月/高さ10〜30cm 多年草。葉は線形で縁に白色の長い毛がある。花序はふつう1個で、赤黒褐色の花が多数集まり、ほぼ球形の花序となる。花は雌しべが先に現れ、のちに雄しべがのびる。名前は、穂をつけた様子を江戸時代の大名行列のときに使った毛槍にたとえたもの。

       

           ムスカリ  ユリ科

 花期 3〜4月/高さ10〜30cm ヒアシンスに近縁で、青紫色の花を蜜につけた花穂が小さなブドウの房のようで可愛らしい。花色は青、白、藤桃、黄緑、象牙色などがある。原産地は地中海沿岸〜東南アジア。通常は、秋植え球根として花壇、鉢植え、寄せ植えなど庭の花として栽培されているようだ。

      

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