道ばたの雑草・野草 (1) たくましい花
あぜ道に目をやると、たくましく生きている雑草を発見しました。(3月撮影)

オオイヌノフグリ ゴマノハグサ科
花期 3−5月/高さ5〜10cm(地をはう) 越年草。寒い早春の日だまりで咲く蒼い花。茎は根ぎわで枝分かれし、地表をはって四方に広がる。葉のわきから長い柄を出し、花径8〜10mmの花を1個ずつつける。小さい春を見つけた喜びを与えてくれる。在来の近縁種イヌノフグリにちなむ命名。

ホトケノザ シソ科
花期 3−6月/高さ10〜30cm 越年草。茎は根ぎわで何本も分かれ、群がって立つ。葉は対生し、長さ1〜2cmの扇状、上部では柄がなく段状に茎を抱くようにつく。名前は、上部で対生する柄のない葉を仏が座るハスの花に見立てたもの。

カンサイタンポポ キク科
花期 3−4月/高さ15〜25cm 多年草。関西地方から西に分布。茎はやや細く、頭花は径2〜3cm、タンポポ類では小柄でスリムな感じ。総苞片は細く先に突起はない。日本には約20種のタンポポが自生するが、花首の上の緑の部分(総苞片とよばれるりん片の形)の形などによって見分ける。
オランダミミナグサ ナデシコ科
花期 3−5月/高さ10〜80cm 越年草。茎は分枝して斜めに立ち、株のようになる。葉は対生し、柄がない。茎と葉に灰色の毛が密生する。茎の先に白い花が集まってつく。ミミナグサは全体が濃緑色で、葉はやや細くて先がとがっている。名前の由来は、ヨーロッパ原産のミミナグサの意味。


コスミレ スミレ科
花期 3−4月/高さ約10cm 多年草。茎は根性し、長卵形〜卵形で基部は浅い心形となり、裏面が紫色をおびる。花は径15〜20mmでふつう淡青紫色だが色あいは変化にとむ。形の変化が多くて、判断に迷う種類である。コスミレは小スミレの意味だが、スミレの仲間ではけっして小形ではない。