道ばたの雑草・野草(17)   たくましい花     

季節の移り変りとともに、新しい草花を見つけるのが楽しい。踏みつけら
たり、刈り取られたりしても花期がくれば咲く。自然に乾杯!(8月に撮影)

ゲンノショウコ  フウロソウ科

 花期7〜10月/高さ30〜50cm 多年草。茎は分枝して地をはう。葉のわきの花茎に花をつけ、西日本では赤花、東日本では白花が多い。
ゲンノショウコは全草が古くから下痢どめや腹痛、湿疹、かぶれの薬として重用されてきた薬草。

すぐに効き目が現れるというので「現の証拠」という面白い名前がつけられた。

   

クサギ  クマツヅラ科

 花期 8〜9月/高さ3〜5m  野生の樹木。花は香がよく蝶などがたくさん集まる。
夏は白い花と赤いがく、秋は藍色の実と紅色のがく、どちらも目を見張る美しさがある。
若葉はゆでてご飯に混ぜるとおいしい。
名前は、葉や枝を傷つけると独特のにおいがするのでついた。

    

          

オオニシキソウ    トウダイグサ科

 花期 6〜10月/高さ20−30cm 1年草。ニシキソウやコニシキソウが地表をはうのとは対照的に、茎は立ち上り、高く伸びる。
枝のの先に集散花序を出し、紅色の小さな花序をつける。
名前の由来は、大きいニシキソウの意味。ニシキソウは緑色の葉と赤い茎を錦にたとえたもの。

    

ヒカゲイノコズチ  ヒユ科

 花期 8〜9月/高さ50〜100cm 多年草。茎は四角形で直立する。
花は苞葉3片のうち2片が針状となって先がとがる。果実は下向きにつき、小苞で動物や人の衣類にくっついて運ばれる。
別名イノコズチ(猪小槌)。名前の由来は、節のふくれたところをイノシシのかかとに見立てたという。

    

 

キンミズヒキ  バラ科

花期 7〜10月/高さ30〜80cm 多年草。茎の先端で分枝して総状花序を出し、径6〜10mmの黄色い5弁花を多数つける。
果期に果実を包んで動物や人の衣類にくっつき、種子を運ぶ。名前の由来は、花穂を金色の水引にたとえたもの。

    


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