道ばたの雑草・野草(15)   たくましい花     

季節の移り変りとともに、新しい草花を見つけるのが楽しい。踏みつけら
たり、刈り取られたりしても花期がくれば咲く。自然に乾杯!(8月に撮影)

トコロ(オニドコロ)  ヤマノイモ科

 花期 7−8月/つる性 多年草。太くて硬い根茎をもつ。根茎は苦みが強く、食用にはしない。
葉は互生し、円心形。葉のわきから長い花序を出し、淡黄緑色の小さい花を多数つける。
ヤマノイモに似るが、むかごはつかない。名前は、鬼野老。

    

ヤマノイモ(ジネンジョ)  ヤマノイモ科

 花期 7−9月/つる性  多年草。葉は対生し、長卵形で基部は心形、先がとがる。葉のわきにむかごをつける。
花は白色で小さい。地中に円柱形の多肉の根があり、食用にされる。名前の由来は、山に生えるイモの意味。山の芋。

     

          

アキノタムラソウ    シソ科

 花期 7−11月/高さ20〜70cm 多年草。茎上部に長さ10〜25cmの花穂を出し、淡紫色の花を数段輪生させる。
葉は3〜7個の広卵形〜菱形の小葉からなる奇数羽状複葉で、長い葉柄がある。
名前の由来は、秋の田村草。季節の名を冠したタムラソウのひとつ。田村草の意味は不明。

   

ミズヒキ  タデ科

 花期 8−10月/高さ50〜100cm 多年草。葉は楕円形で長さ7〜15cm、表面中央に黒斑が入る。
細い花穂に小さい花をつけるが、花弁はなく、がく片はふつう上半部が赤色で下半部は白。
名前の由来は花穂を上から見ること赤く、下から見ると白いことを水引ににたとえた。

    

 

キツネノカミソリ  ヒガンバナ科

 花期 8−9月/高さ30〜50cm 多年草。春に出た葉が夏に枯れ、そのあとに花茎をのばす。
花は黄赤色で1茎に3〜5個つく。有毒植物。名前の由来は、葉の様子をキツネの使うカミソリにたとえたもの。

   


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