道ばたの雑草・野草(12)   たくましい花     

季節の移り変りとともに、新しい草花を見つけるのが楽しい。
踏みつけられたり、刈り取られたりしても花期がくれば咲く。(7月に撮影)

ママコノシリヌグイ(トゲソバ)  タデ科

 花期 5−10月/長さ1−2m 1年草。稜上には下向きの刺があり、他物にひっかる。葉は三角形で、基部は心形。
名前の由来は、継子の尻拭。刺で継子の尻をぬぐったら、さぞ痛いであろうというたとえ。

    

ハンゲショウ  ドクダミ科

 花期 6−8月/高さ60−100cm  多年草。
花のころ茎の上部の葉だけ白く変わり、白スプレーを吹きかけたようになる。
葉のわきから出た細い花穂に白色の小さい花を多数つける。
名前の由来は、花期の7月初旬をいう「半夏生(はんげしょう)」という説と、葉が半分白くなるので「半化粧」という説がある。

   

  

ブ タ ナ    キク科

 花期 6−9/高さ20〜60cm 多年草。上部の枝先に径3〜4cmの黄色の頭花をつける。
頭花は多数の舌状花からなる。名前の由来は、豚菜。フランスの俗名(ブタのサラダの意味)を訳したものらしい。

   

コマツナギ  マメ科

 花期 7−9月/高さ50〜80cm 草のような小低木。
葉のわきから穂状の花序を出し、淡紅紫色の蝶形花を多数つける。
茎が丈夫な理由は、本種は草でなく、木だからである。
名前の由来は馬を繋げるほど茎が丈夫という意味。

    

 

クロコスミア  アヤメ科

 花期 7−8月/高さ40〜100cm 同種のアウレア種とポットシー種の交雑で生じた園芸種で、
日本ではモントブレチアの名のほうがよく知られている。
強健で、人家周辺で野生化しているもの。(近くの神社境内にて)

    


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