道ばたの雑草・野草(11) たくましい花
季節の移り変りとともに、新しい草花を見つけるのが楽しい。
踏みつけられたり、刈り取られたりしても花期がくれば咲く。(6月に撮影)

ヨウシュウヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ) ヤマゴボウ科
花期 6−9月/高さ100−200cm 北アメリカ原産の多年草。
総状花序にかすかに紅色がかった白い小さい花をつける。果実は赤紫の汁をもち、穂になって垂れる。
名にゴボウがついても有毒で食べられない。名前の由来は、外来のヤマゴボウの意味。


スベリヒユ スベリヒユ科
花期 7−9月/高さ数cm(地をはう)1年草。
全体に多肉質で、乾燥には強く、畑の有害雑草として農家の人にはきらわれる。
茎は根元から枝分かれして低く地をはう。茎の先の葉の間に3〜5個の花をつける。
葉や茎は食用になる。名前の由来は、ゆでて食べるとぬるぬるするとか、葉が滑らかなことから。


ネジバナ(モジズリ) ラン科
花期 6−9/高さ15〜40cm 多年草。広線形の根性葉の中から花茎を1本出し、
その上部に淡緑色でねじれた穂状の花序をつける。ねじれ方はさまざまで、右巻きも左巻きもある。
春と秋に咲くが、春咲く株と秋咲く株は同じでない。名は、花序がねじれているから。


ホタルブクロ キキョウ科
花期 6−7月/高さ40〜80cm 山野や丘陵などに生える多年草。
花はふくらみをもった鐘長さ4〜5cm、色は淡紅紫色または白色。
名前の由来は子供が花の中にホタルを入れて遊んだという説など。


ヤブカンゾウ ユリ科
花期 7−9月/高さ80〜100cm 道端や林、土手などに生える多年草。
葉の間から花茎をのばし、上部で二またに分かれ、先に黄赤色で八重咲きの花をつける。
若葉や花蕾は食用になる。名前の由来はヤブに生えるカンゾウの意味。
