道ばたの雑草・野草(5) たくましい花
あぜ道に目をやると、たくましく生きている雑草を発見しました。
暖かくなるにつれ、いろいろな草花を見つけ散歩が楽しみとなる。(4月撮影)

キランソウ シソ科
花期 3−5月/茎の長さ3〜8cm 多年草。横に広がって立ちあがらないこの植物は、背丈の低い草の間とか、裸地に近い日なた、石垣の間など、里山でよくみかける。古くから薬草として知られ、イシャコロシ、イシャタオシなどの方言名があり、漢方では「筋骨草」として咳止め、解熱に効き目があるという。

ツボスミレ(ニヨイスミレ) スミレ科
花期 4−5月/高さ5〜20cm 花期は遅いほうで他のスミレの開花が一段落しところに咲く。60種類以上ある日本のスミレのうち、花は小形の種類。名前のツボは庭の意味。別名のニヨイは、僧侶が持つ仏具の如意に、葉の形が似ているから。


ヘビイチゴ バラ科
花期 4−6月/ほふく性 多年草。ほふく茎を出して地をはう。葉は互生し、3出複葉で黄緑色。葉のわきから花茎をのばし黄色の花を開く。径12〜15mm。花が終わると赤い実をつける。ヘビイチゴの果実は食用にならない。毒はないが、食べても全然美味しくない。これはヘビが食べるものと想像してこの名がついた。


シロツメクサ(クローバ) マメ科
花期 4−9月/長さ8〜12cm ヨ^ロッパ、北アフリカ原産の多年草。踏みつけにも強い。葉のわきから茎をのばし白いまり状の花序をつける。名前は、花が白いことと、江戸時代にオランダから輸入したガラス食器のパッキングとして詰められていたことによる。

カタバミ カタバミ科
花期 4−9月/高さ5〜10cm(地をはう) 多年草。茎は良く枝分かれして地面をはうか斜めに立つ。葉は睡眠運動を行い、暗くなると閉じる。全体にシュウ酸を含み、かむとすっぱみがある。葉で真鍮を磨くときれいになる。葉や茎は食用にする。カタバミは「傍食(かたはみ)」の語がもとで、葉の片側が欠けているように見えることから名づけられた。
