道ばたの雑草・野草(27) たくましい花
季節の移り変りとともに、新しい草花を見つけるのが楽しい。踏みつけら
れたり、刈り取られたりしても花期がくれば咲く。自然に感謝!(11月に撮影)

キキョウ キキョウ科
花期7〜9月/高さ40〜100cm 多年草。茎先に径4〜5cmの青紫色の鐘形花を開く。花冠の先は5裂する。
古来から親しまれ、万葉集にはアサガオの名で詠まれている。雌しべが雄しべよりも後から熟するので、自家受粉しない。
太い根は、咳止めなど薬用に利用される。名前の由来は、漢名を音読みしたもの。桔梗。


トキワハゼ ゴマノハグサ科
花期 4〜11月/高さ5〜20cm 多年草。根元に根性葉状の葉があり、ここから数本の茎を立てる。
葉は楕円形、広卵形。低いぎざぎざがある。名のトキワは花期が長いからで、ハゼは実がはぜるからといわれるが、定かでない。


トレニア ゴマノハグサ科
花期 6〜10月/高さ20〜30cm 1年草。初夏から秋まで、スミレに似た花をつぎつぎに咲かせる。
紫色が基本だが、可愛らしいピンクや白色の品種もある。名前がトレニアで正しいのか不安。


アカバナユゲショウ アカバナ科
花期 5 〜10月/高さ20〜60cm 茎は白い毛があり、波状の鋸歯があるひし形の葉をつける。
5月から9月に、茎の上部の葉腋に桃色の4弁花を一つつける。夕暮れ時から花を咲かせると言われているが、日中でも結構咲いている。
名前の由来は、夕方から花を開くので夕化粧、そして多くが桃色の花を開くので赤花夕化粧。

イチビ(別名桐麻) イチビ科
花期 7 〜11月/高さ50cm インド産の1年草。昔中国を経て日本に入り、暖地で野生状態となって人家付近の荒地に生える。
全体に軟毛を密生する。 夏から秋に5弁の黄色花をつける。茎の皮をはいで繊維を利用する。
別名桐麻は葉が広いことを桐の葉みたてたもの。(丹波市の小田さんに名前を教えて頂きました)

《参考資料》成美堂出版発行「野草・雑草観察図鑑」「ポケット図鑑日本の野草・雑草」、株式会社学習研究社発行「日本の野草」、株式会社講談社発行「野草見分けのピント図鑑」、全国農村教育協会発行「新校庭の雑草」、朝日新聞社発行「愛蔵版・花おりおり」他