デリー市は、インド共和国の首都があるという特殊性のため、州と同格に扱われる連邦直轄領として独立している。人口は1100万人。ラージ・ガートは建国の父、マハトマ・ガンジーが荼毘に付された場所に造られた黒大理石の記念碑。ヒンドゥー教の習慣に従い遺灰は川に流された。世界遺産のフマユーン廟はムガル帝国第2代皇帝の墓。そのお妃が1565年に建造。後に影響を受けて建てられたタージ・マハルに比べれば小さいが、インド・イスラーム建築の傑作とされている。世界遺産のクトゥブ・ミーナールはインド最初のイスラーム王朝である奴隷王朝(1206~1290)でヒンドゥー教徒に対する勝利を記念して立てられたもの。塔の高さは72.5m、直径は基部が14.3m、頂部は2.7m。アラーイーの塔はハルジー朝でクトゥブの2倍の高さの塔を建てようと1312年に着工したが、途中で暗殺され、未完となる。基底部の直径は25m。世界遺産のレッド・フォートはオールドデリーの中心的存在。第5代ムガル皇帝が建てた巨大な城。
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ラージ・ガート | |
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世界遺産のフマユーン廟 | |
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世界遺産のクトゥブ・ミーナールと 崩壊したモスク境内 | |
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未完のアラーイーの塔(右) | 世界遺産のレッド・フォート(車窓より) |