ケシの花 

 5月27日午前7時にパムッカレのホテルを出発し、コンヤ経由宿泊地のネブシェヒルに向かう。今回の旅行で一番長距離(約700キロ)を走る一日。ケシ畑がところどころにあり、運転手が2種類のケシ畑のあるところを選んで停車し、撮影時間を作ってくれた。畑の土は少し柔らかく中に入ると靴に少し泥がつく。ケシは、トルコでAfyonアフィヨンと呼ばれ、ケシを作りたい農家は届け出るとケシの種が配布される。ケシの実は従来のように、畑でケシの実に傷をつけて阿片のもととなる乳状の液体を採取する方法でなく、6月15日~7月10日の期間に収穫し製薬会社に持ち込まれ加工・製造される。この間は、軍隊の下部組織である自衛隊員の監視下に置かれる。以前、ケシの一部は自家使用薬として認められていたが、現在は一切認められず、管理方法も厳しいのでケシ栽培をやめる農家が多いとか。この期間以外、ケシの実は効用がなく、盗んで使用した外国人旅行者が中毒症状を引き起こし病院に掛け込み治療を受けたということである。ケシは海抜500m以上の土地で昼間は乾燥し、夜間寒い地域に適している。パムッカレからコンヤは標高1000から1200m。途中、トイレ休憩のとき、ヨーグルトに蜂蜜を載せ、その上にビンに入っていた黒っぽいゴマのようなものをふりかけ、これをスプーンでまでながら食べるものを売っていたので、興味本位で食べてみると大変甘く、日本人にはおいしいと言える食べ物でなかった。こばしいゴマのようなものは、ケシの種であった。ケシの茎は細かく切って牛の餌になり、おいしい牛乳ができるそうだ。

下草が多く不作のケシ畑? 紫色のケシ畑は少なかった。チュリップ畑のように美しい。
直径は7cm前後 蜜を求めて虫が集まってくる
以前は、ケシの実に傷をつけて阿片のもととなる乳状の液体を採取した
所々に栽培されているケシ畑(白い花)。広大な麦、砂糖大根、トーモロコシ、オリーブ畑等がある。

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