世界遺産のヒエラポリスとパムッカレ。パムッカレはイズミールから東南へ250キロ。パムッカレとは「綿の城」(石灰棚)を意味する。石灰分を含んだ温泉水が山肌を流れ落ち、長い年月をかけて白い鍾乳石の棚をつくり上げた。石灰棚のある台地の上方には、広大な都市遺跡が広がっている。紀元前190年にペルガモン王ユーメネス2世が建設した都市ヒエラポリスで、ローマ時代には温泉保養地として栄えた。都市の中心は、アポロン神殿脇の洞穴。遺跡には浴場や凱旋門、1万5千〜2万人を収容するといわれる円形大劇場、4世紀に建立された八角形の教会、1000を超える多様な形の墓石が残るアナトリア最大の共同墓地などがある。
コンヤはアンカラから約250キロ南に位置する。カラタイ神学校は1251年に造られた神学校。現在は陶器博物館として、町の城塞からの出土品などを展示。メヴラーナ博物館には13世紀に神秘主義的修道僧団「踊る托鉢僧」を創った宗教家で詩人メヴラーナの霊廟がある。
水色の温水が溜まっている石灰棚 | 遠くからは雪のように見える石灰棚 |
円形大劇場 | アポロン神殿と洞穴 |
共同墓地 | カラタイ神学校 |
メヴラーナ博物館 | メヴラーナ博物館入口正面の部屋には棺が並ぶ |