アッシジ・バチカンシティ

 アッシジはスバシオ山の麓にある小さな街で、清貧を重んじるキリスト教の宗派フラチェスコ会が誕生した。12世紀の聖フランチェスコの生まれた町として世界中に知られ、その名を慕って巡礼に訪れる人々は今も絶えない。街は城壁に囲まれ、細くまがりくねった石畳の坂道が続く。サン・フラチェスコ聖堂は独特の二重構造(下部聖堂は天上が低くて暗い堂内で、上部聖堂は高い天井と窓からの光に満ちた広い空間)を持ち、内部の装飾も美しい(撮影禁止)。下堂入り口の右手階段を上がると上堂入り口前広場に出る。ミネルヴァ神殿は街の中心コムーネ広場に建つ。
 世界遺産のバチカン・シチィ。1929年2月11日、当時のムッソリーニ政府と教皇庁の間で結ばれたラテラーノ条約により、教皇を元首とするバチカン市国が誕生した。面積は日比谷公園の約3倍、独立国としては世界最小だが、独立の警察や法廷をもち、貨幣を鋳造し、郵便局やラジオ局もある。サン・ピエトロ寺院は全世界のカトリック教会の上に君臨する大寺院。着工は1506年、完成は1614年。クーポラ(天蓋)はミケランジェロの設計。

アッシジ
サン・フラチェスコ聖堂。正面は下堂入り口。 ローマ時代のミルヴァ神殿とポポロの塔
アッシジの街からウンブリア地方の平野を望む オリーヴと糸杉に囲まれた街
バチカン・シチィ
カトリック教の総本山。サン・ピエトロ寺院 ドーリア式の円柱が並ぶサン・ピエトロ広場
エジプトから運ばれたオベリスク(高さ25.5m) クーポラからの光は天上世界を思わせる

つぎへ