フィレンツェ・ピザ

 世界遺産のフィレンツェ歴史地区。ミケランジェロ広場から眺めると、アルノ川のほとりに、赤茶色の屋根と白壁の家並みが広がる。ひときわ高くそびえる建物が3つある。ヴェッキオ宮、ジョットの鐘楼、ドゥオーモのクーポラ(円屋根)である。フィレンツェはルネッサンス発祥地。ヴェッキオ橋はアルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋。古い宝石店が軒を連ねる。ヴェッキオ宮シニョリーア広場にそびえる塔は街のシンボル。現在はフィレンツェの市庁舎。94mの塔が右前方に片寄って付けられる。ウッフィツィ美術館は世界に誇るルネッサンス美術の宝庫。ボッティチェッリの「春」、ラファエッロの「ひわの聖母」など実際に見て感動する(撮影禁止)。ドゥオーモは白、緑、ピンクの大理石で飾られた大聖堂。1296年から175年間の歳月をかけて建設されたという。ジョットの鐘楼は並んで建っており、1334年にジョットとピサーニによって建設が始められた。高さ85mの塔には階段で上がることが出来る。
 ピサはピサ県の県庁所在地で、ピサの斜塔とガリレオ・ガリレイを生んだ大学都市として有名。世界遺産のピサのドゥオーモ広場は構成する4つの建築物郡が、イタリアとロマネスクとゴシックの建築様式を代表する傑作。緑のカーペットを敷き詰めたような広々とした空間に白い大理石で造られた洗礼堂・ドゥオーモ・斜塔・カンポサントが点在し美しい。カンポサントは白い大理石の壁で囲まれた長方形の大きな建物。納骨堂で、墓所。13世紀の後半に建設が始められた。斜塔の建築は1173年で1185年に3層が出来上がった時には傾き始め、工事は中断された。完成は14世紀後半。現在中心軸は最下層と最上層でおよそ3mのずれがある。狭い螺旋階段(294段)を登り最上階の眺めは絶景。

フィレンツェ
ミケランジェロ広場から。市街の展望が素晴らしい アルノ川にかかるヴェッキオ橋 (美術館から)
 
ウッフィツィ美術館とヴェッキオ宮。 ドゥオーモの正面入口
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斜塔(鐘楼)とドゥオーモ(右) 説教壇(左下)の前に「ガリレオのランプ」が下がっている
斜塔最上階から。洗礼堂(左)とドゥオーモ(大聖堂)・カンポサントは右側に隠れる。    美しい町並み

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