世界遺産のヴェネツィアとその潟。逆S字を描くように「水の都」ヴェネツィアの中央を大運河が流れる。水の浸食によってゆるやかに沈みつつあり、必死に努力がなされている。サン・マルコ広場はヴェネツィアの海の玄関で。14〜16世紀に栄えた地中海貿易では、ここを拠点に商取引が行われ、政治、宗教、文化の中心地となっていた。ナポレオンが「世界の客間」と絶賛。157m×82mの大長方形。広場からリアルト橋まで徒歩15分のところであったが、通りが迷路のように入組んでいるため、帰りは道に迷って40分程冷や汗。ヴェネツィア共和国の国寺サン・マルコ寺院は聖マルコを祀るビザンチ様式の教会。鐘楼は1912年に再建され、エレベータで屋上まで登れる。高さ96.8m。ドゥカーレ宮殿は共和国の政庁として9世紀に建てられたが、火災に遭い現在の建物は15世紀のもの。サン・ジャコモ・リアルト教会はリアルト橋から真っ直ぐ続く通りにある古めかしい教会。正面の大きな時計とその上に3つ並んだ鐘が印象的。11〜12世紀に崩れ、17世紀に立て直された。通路の両側にはみやげ物屋が並ぶ。リアルト橋は大運河にまたがる最大の橋で長さ48m。眼下にはゴンドラやヴァボレット(客船)が行き交う。ゴンドラ遊覧観光の定員は6人で、大小の運河を巡り最後に溜息の橋の下をくぐり帰る(約40分)。
海から見たサン・マルコ広場の鐘楼とドゥカーレ宮殿 | 時計塔(左)サンマルコ寺院(中)ドゥカーレ宮殿(右) | |
「サン・マルコ広場」の旧政庁 | サン・マルコ寺院(正面) | |
ゴンドリエーレ(ゴンドラこぎ) | 昔は移動の足。船頭が大声で歌うのはカンツォーネ? | |
サン・ジャコモ・リアルト教会 | リアルト橋から大運河を眺める |