飛行機

 旅客機ビジネスの規模は大きく、100席を越えるジェット旅客機と、100席以下の旅客機に区分けされている。さらに100席以下の旅客機については、ジエット旅客機と、ジェットエンジンを使ってプロペラを回すターボプロップ機に細分化されている。
 100席超のジェット旅客機市場については、英・仏・独・スペイン4カ国の国際共同会社として設立、本社はフランスのエアバスと米ボーイングの2社がほぼ独占しており、ロシア製などごくわずかの例外はある。
 100席以下についても現時点では旅客機メーカーは限定されており、ジェット機ではカナダのボンバルディアとブラジルのエンプラエルが、ターボプロップ機でもこの2社にフランスとイタリア共同のATRを加えた3社が世界市場をリードしている。

旅客機の区分

2005年末現在 2025年予測

旅客機

100席を越えるジェット旅客機

エアバス

世界で12676機 27307機

ボーイング

世界で14620機 30930機

100席以下のジェット旅客機

ボンバルディア

エンプラエル

100席以下のターボプロップ機

A T R

                                 「旅客機マーケット」青木謙知著 (「週間エコノミスト」2007.4.17掲載)より抜粋

  次世代ボーイング「787」完成

 米航空機大手ボーイング社が8日、次世代ボーイング「787」(通称ドリームライナー)を初披露した。世界中から700機近い注文が殺到する航空機史上で最大のヒット商品になった。燃費効率が2割向上し、原油高に苦しむ航空会社の救世主になる。787は「777」と並ぶ現行の主力中型機「767」の後継機。全日本空輸は50機を発注し、08年6月にも世界最初に運行させる。日本航空は35機を発注しており、就航は08年秋の見通し。

                                2007.7.10付「朝日新聞」より抜粋

      《注》 米航空大手ボーイングの新型旅客機「787」の納入が1年近く遅れる見通し。
          2008.3.27付「朝日新聞」より抜粋       

  ボーイング787就航

 全日本空輸が世界に先駆けて導入した米ボーイング社の最新鋭の中型旅客機「787」が11月1日、羽田ー広島間で運行を始めた。

                                2011.11.2付「朝日新聞」より抜粋

  関空に世界最大のお客さま

 欧州エアバス社が開発した世界最大の旅客機A380が18日、テスト飛行で関西空港に初めて着陸した。全長約73メートル、全幅約80メートル、高さ約24メートル。米ボーイング社のジャンボ(747型)機より約5メートル高い総2階建てで、標準525席、最大800席以上が設けれれる。これまで世界の航空16社が189機を発注し、今月15日に1号機がシンガポール航空に引き渡された。同社は来年春にシンガポール⇔成田間で飛ばす見通しだ。

                                2007.10.19付「朝日新聞」より抜粋

  航空旅客数

 国土交通省が2010年7月6日にまとめた統計によると
     2009年度の国内航空の旅客数は8387万人(前年度比7.5%減で3年連続減・リーマン。ショック後の景気低迷等の原因)
              国際線の旅客数は1540万人(前年度比3.1%減で2003年度に次ぐ低い水準。景気低迷が原因)

                                2010.7.7付「朝日新聞」より抜粋