アブ・シンベル神殿

 紀元前1250年頃、第19王朝ラムセス2世によって建設され、全体が巨大な一枚岩をくりぬいて造られた。大神殿の正面は、岩山を高さ33m、幅38m切り取って造られている。彫り出された4体のラメセス2世像は、高さ約20m、足元には王妃や王子、王女、王妃の母の立像が3体ずつ彫り出されている。石窟神殿の一番奥には、至聖所が設けられているが、そこに祀られていた4体の神と王の像に、毎年、春分と秋分の日に、入口から差し込んだ太陽光が当たるように設計されている。小神殿の正面は間口28m、高さ12m、入口の左右にはそれぞれ王妃の像1体とそれをはさむ王像2体が掘り出されている。王妃の足の両脇には王子の像が1体ずつ、同様に王の両脇には王子の像がある。

 

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